そんな十夜を見て、日向は立ち上がって背伸びをする。


「今日はもう遅いし、寝ようか」
「おー……」


十夜も立ち上がり、自分の寝袋の所までノロノロと歩く。

いそいそと寝袋に入り、十夜は深く息を吐いた。


日向は焚き火に土をかけ、火を消してから自分の寝袋入った。

眠たそうな声で、十夜が呟く。


「おやすみ日向」
「あぁ、おやすみ十夜」



二人は最後にそう言葉を交し、眠りに落ちていった……。