さっきの部屋は、いつの間にか着いていた。


この部屋の前に立つと、何だか少し恐くなる。

このドアの向うに、何かがいそうで恐い。




そぅ思っていたのに、神楽がそのドアを開けた。



















目の前には――…




嶋岡さんと、老けたおじさん。


「そこに座れ」

「はい」

何で、家族なのに敬語なんだろう。

あたしと肇は神楽の隣に座った。









「養子の件は、………白紙だ」





「「「………え?」」」



あたしと肇と神楽の声が重なった。

だって、……意味わかんない…だろ?