公園のベンチに

歩み寄り

勢いよく座る

「はぁぁー」

何アタシ溜め息

ついてんだろー

幸せが

逃げちゃうじゃないか

「よし!!書くか」

そう言って

スケッチBOOKを開き

色が濃い

鉛筆を出す

「用意してもさー
空が白くて何が
何だか分かんないよ」

また溜め息を

ついてみる

「あ!!分かった!!
色が見えなくても
描けるじゃん」

そう─────。

色が見えない人は

色が見えない人なりに

「形」として

描けばいいんだ

それが何だか

分からなくても

「形」として

描けていれば

いいと思ったんだ