「時雨は強いね
それでささっき何で
また心が奪おうとする
何か言ったの?」

それが一番

頭の中にあった

「それは…さっき
姉貴から電話が
あったんだ
お前まだ生きてんのか?
ってさねぇ紫
俺は要らない存在?
もう嫌なんだ
辛いこと一人で
抱えていくのは
嫌なんだ」

初めて時雨が

私に感情と言うものを

見せた

「時雨は要らなくない
この世に要らない
存在なんてないんだよ
それにさ一人で
抱えこまなくても
いいじゃん!!
またこうやって
話してくれればいいん
じゃないかな?
だから時雨は一人
じゃないよ」

今時雨にしてあげられる

ことは側にいるだけ

「ありがとう
じゃあ俺もう帰るね」

「待って!!ご飯
食べていきなよ!!」

ちょっと沈黙が

続く

「うんじゃあ
そうする」

時雨はそう

言ってくれた

「じゃあリビングに
行くか!!」

時雨の手を掴み

階段を急いで下りる

「お母さん!!時雨も
一緒にご飯いいかな?」

「いいわよカレー
作り過ぎちゃったから
助かるわその前に
その男の子カッコイイ
じゃない!!」

お母さんは

嬉しそうにしている