あれから何分か

たった――。

「よし!!紫!!関口の
所に行って殴りに
行こう!!」

私は下を向きながら

頷くしかできない

だってねぇ?

さっきあんなに

泣いたから絶対

目が赤いはずだから

そう思いながら

李花に手を引っ張られて

彰のいる教室に着く

「よーし!!アタシが
思う存分殴ってやる」

そう言って

李花が彰を呼び出した

「何?麻井何か用?」

軽そうに行ってくる

「アンタさぁ紫に
したこと分かってんの?」

「あぁさっきの事?
あれは冗談だよ?」

ハァ?冗談?

ふざけんじゃねぇよ…

「冗談でそんなこと
言っていいと
思ってんの??」

李花がもう

キレる寸前ってことが

分かる

「んーたぶん」

プチッ何かが

キレる音がした

きっと李花の堪忍袋

がキレた音だよ

「本当最っ低!!
アンタは紫の幼馴染み
として失格だよ!!
んな事ずっと言ってん
なら紫に近付くな!!」

最後に李花は

男の人の大事な

部分を思いっきり蹴った