「アタシね色盲なんだ…
目の病気で色が変色
したり見えなくなったり
するんだって
でね、アタシの場合は
進行が早いらしいんだ…
だから…ね
アタシが大好きな
空も見えなくなるんだ…
でもね認めなきゃ
いけないんだ…
逃げてちゃ何も
始まらないからさ」

泣きたくないのに

涙が出てきた

「紫…一人で全部
背負わないでね
辛いときはいつでも
頼ってね」

あぁ私は幸せ者だ

だってこんなに勇気付け

てくれる人が

いるじゃないか

「この事…皆に
話さなくちゃ
いけんだよね…」

私は頷いた

「まず女子に
話してみようか?」

私はまた頷いた

「李花…」

「何?」

優しい顔で

言ってくる

「ありがとう」

李花は本当に

優しいね

だから私は

こうして地に足を着いて

頑張れるんだよ