「どうして平然と
してられるの!!
アタシ色盲になったら
平然とできないよ…」

泣いたまま

言ってしまった

「紫…平然と出来なくて
もいいじゃないか
平然と…自然と
振る舞える日が来るのを
待てばいいじゃないか」

嗚呼…私は何を

勘違いしていたんだ?

おばぁちゃんの

瞳はこれでもかって

言うくらい

強い目をしている

きっとそれは

小さい頃に

『色盲』と

戦ったんだよ

だから私も

頑張れるように

しなきゃね

でもさ…

目が見えない人より

白黒が見える人の方が

何倍も何十倍も

幸せなのかもしれない

私はそう思う。