―病院にて―

病院は嫌い

だっていつもガヤガヤ

しているし

第一に薬の臭いがイヤ

「今井さん入って
下さい」

私達は第2室に入る

カーテンをそっと

開けると

優しそうな

女の先生が笑って

迎えてくれた

「そこに座って
くれる?」

手を指している所は

丸いキャスターが

ついている椅子

「あっ…はい…」

指示された

椅子に腰かける

「今日はどんなことで?」
そう言われ

お母さんが口を開く

「目のことで
色盲じゃないんじゃ
ないかって」

お母さんは

オドオドしている

「分かりました
じゃあこちらで目の検査
を行いますので
こちらへ」

先生が立ち

私はまた指示された

所へ行く

お母さんも行こうと

したら

「一応娘さんの
ことなので
お控え下さい」