「実際におばぁちゃんも
色盲なのよ…
だから可能性は
あるでしょう??」

お母さんは

泣き出してしまった

これも全て

私のせい

「だから明日
病院行こうな?」

しーちゃんも

泣きそうな顔を

している

「分かった」

ただその言葉しか

言えなくて

皆を困らせてしまった

「さぁ朝御飯に
しましょうか」

今は一人に

なりたい

「ゴメンアタシ
ご飯いらない」

そう言うと

自分の部屋に

小走りで行く

バタンッと閉めたドア

急いで制服を着て

用意をする

だって今は

皆といたくないから

一人になりたいから

もし…

色盲だったら

認める覚悟がいるから


だってそうでしょう?

いくらあなたの

気持ちが分かるのって

言われたって

全部事実を

背負うのは

自分でしょう?

他人にいくらそういう

こと言われたって

こっちは迷惑するだけ

同情なんて

いらない。