そう言った瞬間

目の前に時雨がいる

そして口を

塞がれている

「ヤッ…メ…」

舌を入れられて

上手く喋ることが

出来ない

それに………



気持ち悪い

急に唇を離され

勢いよく息を吸う

「これでも俺を
信じられる?」

ハァ…ハァハァ

そんなの

決まってんじゃん

「信じるよ…アタシは
時雨が何したって
信じるよ」

そう…

信じたいんだ

信じてあげたいんだ

「紫…ゴメン…帰る」

そう言って

ドアを開けて

時雨はこの部屋から

いなくなった