ものすごく

静かな玄関

勿論階段もね

「ただいまー」

誰も居ないのを

承知して言ってみる

いつもの癖

なのかもしれない

「電話鳴っちゃ
ってるよ~」

静かな所に

急になる携帯

「超びっくりしたん
ですけど!!」

そう言いながらも

携帯を開く

目に入ってきたのは

「李花」と言う文字

思いきって

出てみることにした

「もしもーし」

ふざけ気味で

言ってみる

『あー紫?もうすぐ
行くよ?紫の家』

いやぁ来るって

言っても…

って学校は!?

「李花まだ学校
終わんないんじゃ
ないの?」

勢いよく聞いてみる

『学校ねぇ抜け出すよ
何かねぇ最後に
集会やるんだってさ
だけど面倒だから
紫の家に行く!!』

そっかー

だけどそれって

いいのか?

良い子の皆は

真似しないでね☆

「分かったー!!
じゃあ待ってるよ」

そう言いながら

電話を切る

最後に李花が

何か言っていた

気がした