姫の部屋に着くと、横になっている姫がいた。 「どうしたのだ! この上姫にまで何かあったら、私は…」 半泣きで姫に取り縋ると、乳母が 「申し訳ございませんっ!!!! 目をお離しした隙に、銀杏の木に登ってしまわれたらしく… 姫様を探しに参った私の姿をご覧になって、足を滑らせてしまわれて…」 乳母は号泣していた。 「お怪我などは無いのですが、頭を打たれたらしく…」