「そして何より…

体にだけは、気をつけなさい。

具合が悪い時には、すぐに便りを出すように。

良いですね…」


「お父様も…

お体をおいといくださいませ。」

なんて優しい子なのか。

いつぞやのように、自分の不安は二の次に、私の心配をしてくれる…。

こんなにも愛しい娘を、わざわざ手元から離して入内させる事を少し後悔した。