何も話さずベッドの上で2人、抱き合ったまま時間を過ごした。
不安な心も佐和さんのトクトクと規則正しい胸の音を聞いて落ち着いていた。
何より佐和さんのぬくもりが私の不安を優しく包み込んでくれる。
「佐和さん、好きです。
佐和さんじゃないとダメなんです。」
ポツリポツリと唇から零れ落ちる言葉。
だけど、夢は夢じゃなかったんだ。
夜になって芽衣ちゃんと嶋田さんが帰ってきてからは私の心は落ち着くことはなくなった。
不安と恐怖
心の中にはその2つしか存在しなくなったんだ。
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