「何考えてる?」
「ひッ…」
そうだ!
違うこと考えて集中しなかったら冷めちゃうし怒っちゃうって聞いてたんだった!
合図が出たのに、ごにょごにょ講座のおさらいばっかで佐和さんに集中してなかったよッ!
どうしようー!
佐和さん怒っちゃった?
怒られるのも嫌だけど、
「冷めちゃダメー!」
また私は心の声を口にしてしまった。
「ぶはッッ」
私の言葉に噴き出すように笑った佐和さんの唇が私の首に触れた。
でもそれは芽衣ちゃんが言ってた合図?なんかじゃなくて、2人並んでベッドに横たわった状態で佐和さんが笑ったから、まっすぐだった体がくの字に曲がった振動でぶつかったって状態だったんだ。