また失敗しちゃった?


顔を真っ赤に染める私をくすくすと笑いながら優しく見つめる佐和さん。

ピリピリの電流を感じたら佐和さんの言う…

その…

欲情?


ってことは、騒いじゃいけないんだよね?



「ピリピリだったんだ?」


「ピリピリ?」


「紫衣が言ったんだろ?」


佐和さんの問いかけの意味がわからずに首を傾げる私にまた彼はくすくすと笑い声をたてた。


だから恥ずかしかったけど勇気を振り絞って、私は言葉を紡いだ。


「ピリピリは欲情です。
佐和さん、今からもう一度やりなおしましょう。」


部屋に響く私の声。


力が入りすぎたのか妙に元気良く喋っちゃったよ…。


一瞬固まった佐和さん。

彼は私を見てる?


いつでも私は準備出来てます。


そんな気持ちを込めて佐和さんの瞳をのぞき込むようにして視線を絡めた。