何度も何度も唇を重ねて佐和さんの、


「紫衣、可愛いよ。」


「好きだよ。」


って言葉を聞いた。



その度に私の体は熱をもって眩暈を感じた。



「佐和さん…体がとてもとても、熱いです。」


言葉を落として瞼を持ち上げると、



「よく頑張りました。」



ニッコリ笑った佐和さんの笑顔。


それに、額にのっかった濡れタオル


「??」


あれ?
どうしちゃったの私



「刺激が強すぎたのかな?」


佐和さんは私の額の濡れタオルを冷却シートに張り替えてくれた。


夢?

幻?


服!!


私、服は着てるの?!


布団に潜り込んで体を確かめると、


「あのままじゃ余計に熱上がると思って着替えさせてもらったよ。」


耳を疑いたくなるような言葉を聞いた。


もしかして、途中からくらくらしてたのは本当に熱が出ちゃったの?!


ってことは…


「私まだ佐和さんとひとつになれてない?」


「そういうことになるかな。」


「あわわ…。」


心の中の叫びが声に出ちゃった上に、佐和さんにサラリと応えられた。