このままきっとごにょごにょ講座に突入するんだ。
漠然とだけど思った。
だから自然に言葉に出来たんだ。
「佐和さんとひとつになりたい。」
私の言葉に佐和さんは一瞬目を見開いて、だけどすぐにいつもの佐和さんの表情に戻った。
唇が重なり、私は瞼を閉じた。
視界を遮ると佐和さんを近くに感じることが出来るような気がしたんだ。
それに、何より佐和さんを見てるだけの余裕もなくて恥ずかしいという気持ちも少し残っていた。
何度も唇を重ねて、佐和さんの唇が首筋に移動する。
ピリピリと弱い電流が体を駆け巡り体がぴくんと跳ね上がる。
「紫衣、好きだよ。」
くすりと笑いながら紡がれる佐和さんの言葉に私の体は熱をドンドンため込んでいく。
くらくらと回る頭の中は佐和さんでいっぱいだ。
「好きです…」
言葉と一緒に涙がポロリと零れ落ちた。