天井を見つめてお祈り体勢の佐和さん。
どうして?
もっとを我慢するための行動をする佐和さんに悲しくなった私は、
「お祈りしちゃダメーー!!」
大声で叫んだ。
「うわッ!」
「きゃっ!」
叫んだ拍子に驚いた佐和さんはよろめいて、私を支えきれずに2人一緒にベッドに倒れ込み…
「押し倒しちゃってます。」
佐和さんの体の上に馬乗り状態の私は彼を見下ろしながら声をかけた。
「だな。」
私の言葉に佐和さんも軽く応えてくれて2人で笑い合った。
だけど、本当に可笑しくて笑ってるわけじゃなく胸はドキドキと高鳴り、体は熱をもってキュンキュンしてる。
「佐和さん、おかしいです。
体が熱くて…
なんだか体中がこそばゆい感じがしてます。」
体の変化を正直に口にすると佐和さんは妖艶に微笑んで私を胸に引き寄せた。
「欲情…」
意味わかる?って佐和さんの声を聞いて、これがそうなんだと変に納得した。