恥ずかしいけど、
「佐和さん、私を見て下さい。」
下着姿のまま佐和さんに声を掛けた。
「見てるよ、紫衣すごく綺麗だよ。」
佐和さんの優しい眼差しと声。
だけど佐和さんは私を抱きしめてくれない。
どうして?
どうして触れてくれないの?
やっぱりごにょごにょ講座がきちんと理解できてない私じゃダメなの?
「佐和さん、どうして触れてくれないんですか?」
勇気を振り絞って脱ぎました。
だけど私じゃダメですか?
もっとって思ってもらえませんか?
涙が溢れてくるのを堪えた。
喉の奥から込み上げてくる嗚咽も堪えた。
「佐和さん…」
だけど震える声だけはどうすることも出来なかったんだ。
声だけじゃない寒くないのに体もカタカタと震えている。
恥ずかしさよりも恐怖が大きくなったんだ。
だって芽衣ちゃんのごにょごにょ講座でも佐和さんのごにょごにょ講座でも共通して好きだから触れたくなるって言ってたんだ。
私、嫌われちゃったかな?