ふるふると体を震わせる私にくすくすと彼の笑い声が聞こえる。


恥ずかしい…

恥ずかしすぎるよッ!


今つけてる下着を思い浮かべてボンッと弾けるように顔が赤くなった。


なのに佐和さんは、


「そんなに刺激的な下着つけてるんなら、目の保養しないとな」


芽衣ちゃんにも悪いしなんて意地悪な言葉を並べ立ててくる。


「嫌ですッ!」


「悩殺してくれないの?」


「無理ですッ!」


「脱がそうか?」


「ダメですッ!」


からかうような佐和さんの言葉にじわりと涙が滲んでくる。


「透けてるんですッ!」


そして、頭が沸騰して言わなくていいことまで涙目で叫んだ私に佐和さんさんは動かなくなった。


透けてるなんて言わなきゃわからないのに…。

メモにだって書いてなかったのに…


消えちゃいたい。



「ぷ………―。」



ふるふると震える体を抱えて小さく縮こまる私に噴き出す佐和さん。


視線を上げるとケラケラと愉快そうに笑い声をたてている。


「見ないで下さい。」


体をぎゅっと抱きしめたまま絞り出すように話す私に佐和さんは、


「心配しなくても見えないよ」


くすくすと笑いながら私の頭の上でポンポンと掌を弾ませた。