次の日、三成は大阪に出立した。
しばらくはこの城に戻れないといって出かけて行った三成。
私は三成の言葉どおり左近さんたちと三成の帰りを待つことになった。
帰ってくるまでに私のするべきこと、それはやはりここでの生活に馴染むこと。
左近さんの変わりに朱里さんが身の回りのお世話をしてくれるそうだ。
生活に慣れるための訓練も朱里さんに習うことになった。
「殿が帰ってくるまでにシッカリと頑張るのだよ。」
優しく厳しい口調の左近さん。
左近さんの隣でニッコリ微笑む朱里さん。
「はい、お願いします。」
私もニッコリと微笑み返して返事をした。
新しい世界でのまた新たな始まり。
私がここにいる意味を少しずつ実行に移していこう。
私の居場所はここだと決めて頑張っていこうと、もう一度誓った。