お咎めを覚悟で正直に話した。
眉間にしわを深く刻んで三成は私を見ていた。
「私は....。
私は、信じてくださらないかもしれませんが、400年後の世界からここに来ました。
私の生きる400年後の世界には金平糖は普通に存在します。珍しい貴重な物ではありません。」
まるで喧嘩を売っているのかというような私の話を冷静に聞いてくれる三成。
そして彼からは意外な言葉が私に向けられた。
「左近から聞いている。お前が400年の時を超えてここに存在することは信じよう。
何よりこの貴重な菓子を珍しくないと言うのだからな。」
そして優しい笑顔でニッコリと微笑んだ。
綺麗だけれど冷たい印象の彼の顔がとても優しく見えた。
想像していた通りの人。
素敵な人だった。
「もう一つ聞きたいことがある。」
そう言って三成は小さい少女の紫衣ちゃんのことを話してくれた。
彼も不思議な少女に逢っていたのだ。
その少女に導かれた私。
そしてその少女と同じ姿の私を三成はなにか繋がりがあるのだろうと話した。
私は導かれるままここに来た。
その道に何か意味があるのかもしれない。
私に出来ること。
それはきっと一つだ。