香苗は指差しした。


香苗「あぁっ!!
カナエあなた知ってま〜すぅ!
ジェンナー博士!
確かぁ牛痘から・・・・天然痘を治すことに成功した"偉大な人"でぇす☆☆」

ジェンナー「昔のこと、遠〜い・・・・・・昔。
私がまだ医者だった頃の話しです」


上野「こんなことして"医者"が呆れる・・・・・」


上野は言った。


ジェンナー「見えました。
そこの人は今!
"ナーウ(NOW)!
生を噛み締め!
そして・・・・"あの世"へ旅立った!
"凡人"の人はね・・・・何年生きてもね・・・・・・"生の意味"なんてわからないのに・・・・なんて幸せな人だ。
・・・・・・安らかな魂だった」


上野「!?」


上野が振り向くともう、その人は・・・・"死体"になっていた。

ジェンナー「私はねぇ〜、晩年、考えたんですよ。
どうしたら"命"を救えるのかね。」


香苗「ハァーイ!
医者になって・・・・勉強を一生懸命することぉーでぇ〜す☆」


ジェンナー「そうです。私も昔はそう思っていたよ。
しかしね・・・・・・私は新たに考えたのですよ。

医者にしかできない生の・・・・"生きる喜び"を与えられないものかとね・・・・。」


ジェンナーは目を輝かせていた。


上野「・・・・・・・・」