「じゃぁ、1グループからくじを引け」
「OK!!」
(桜、一緒の席になれるといーね♪)
(だね☆)

口パクで桜と話してる間に、私達グループがくじを引く番になった。
くじをとると23番だった。

(桜、私は23番だったよ!)
(マジで!じゃぁ、ウチが24番引けばいいんだよね)
(うん!引けるように願っとく!)

そして、桜がくじを引いた。そしたら、15番だった。

(残念、15番だった!)
(あ!でも、隣の隣じゃん!)
(だね!)

席替えが終わった後、後ろのドアから誰かが入ってきた。
誰かと思ったら、今日の入学式に遅刻した、ちっちゃな男の子だった。

「「「「「誰?」」」」」

皆の目線が彼に集中した。
そうしたら、彼が口を開いた

「ここって1のBじゃないんですか?」
「ここは、“2のB”だ!」

と先生が言った。すると、みるみる彼の顔が赤くなっていった。

「すいませんでした!!」
「「「「「アハハハ!」」」」」