後ろを見ると155センチくらいしかない男の子が立っていた。

「あ、ごめんね。通っていいよ。」
「スイマセン、ありがとうございます。」

これが、私と彼の出会いだった。

「あの子ちっちゃいね。」
「うん、私も思った。」
「でも、ちょっとかっこよくなかった?」
「おい!お前ら!1年生じゃないだろ!早く教室に行け!」
「「はーい!」」

先生に怒られて教室に向かった。

「そういえば、ウチらの高校ってクラス替えないからまた同じクラスだよ!やったね!桜!!」
「え~!また、マナミのお守りしなくちゃいけないの笑」
「ひっど!!赤ちゃんじゃないもん!」
「嘘だって、膨れちゃって笑」
「も~!!!」

他愛もない会話をしていたら、教室についた。

ガラガラッ

「「遅れてすいません!!」」
「早く席に着け!」
「後からね!桜」
「うん。」

私と桜の席は結構遠いから、授業中は喋れないんだ。

「皆が揃ったところで、これから席替えをはじめる!」
「「「「「やった!!!!」」」」」

みんなが声をそろえて言った。