リビングから聞こえる雑音を後に私は逃げるように学校へ向かった。



「あ!愛果おはよう☆」

一番に声をかけてきたのはクラスメイトの優亜だった。
『おはよう』

「なんか元気ないねー?」

優亜が心配そうな顔で私を覗いてきた。
小柄で目が大きくてサラっと伸ばした長い髪に白い肌は時々女の私でもドキッとする程だ。

『ううん、なんでもない!それより宿題見せてくれない?忘れちゃって』

「愛果のは忘れちゃってぢゃないでしょ?やらなくてでしょ?」

私はわざと頬っぺたを膨らました。

「やーんごめんー」





…優亜はこの時一番私のコト心配してくれてたね。
それなのに…私は自分しか見えなくて…