どのくらいボーッとしてたんだろう。

きっと何回も先生に当てられたりしてたんだと思う。

朝のことが

聞こえないはずの怒鳴り声が

見えないはずの真っ赤な目が


『嫌ぁっ…』


朝見たあの光景が何を意味するかわかってた

だけど気持ちがついていけなかった

苦しかった

何もできないで
ただ見てるだけで

自分の事なのに…


その日は帰りに優亜の家には寄らずに近くの公園に行った

なんとなく優亜と一緒にいたくなかった


その選択は

私の人生を大きく変えた

変えたんじゃなくて
壊したんだ

ほんの少しの、小さな小さな選択が

大きく大きく…