お言葉に甘えて、
あたしは男の子の家へ上がらせてもらった。







…そういえば、名前も知らない…












中に入ると、




Tシャツ姿の男の子。









「そういえば、名前言ってないね。




俺、板垣健っ」







健…か。







元彼が健一だったから、なんとなく親近感。







「あ…よろしく」

「茜ちゃんでいい?」

「えっ…あ、はい」

「俺健ちゃんでいいから」