「じゃあ、柊さんはいつも通りにバイトしてね」

バイト先に着いてから、スラッとした背の高い女の人…もとい店長にこう言われた。

「はい。」

と答えるアタシ。


気付かれて…ない……よね?


「あれ…柊さん、なんか変わった…よね?」

ギクッ!
え、ちょっ!やばっ!

「いっ…いいえ全然ッッ!
あッ!そういえば髪切ったからかなあ〜!アハハ」

「あら、そう?」

「そっそそそうですよ!」

「……ふーん?」


ふーっ!
危ない危ない……

ここではお姉ちゃんらしく振る舞わなきゃ……簡単に気付かれちゃうよ
本当にお姉ちゃんは勝手なんだから…


「じゃあバイト始めてね。」

「はーい!」


よしっ!今日は、明るく元気にハイテンションに!お姉ちゃんっぽく過ごそう!
そしてちゃんと仕事をこなそう!!


……で、お姉ちゃんの仕事はっと……注文聞いたり料理持ってったりレジやるんだったっけ


とりあえずレジ行こっと


「綾乃ちゃーん!料理運んで〜!」

「あ はー…」

「すみませーん
会計お願いしまーす」


え゙
どーしよう!?

なんか2つも同時に来ちゃった〜!