「くそっ…幸穂…」


和也は急いで下に降り外に出る。


そこには変わり果てた幸穂の姿があった。
すでに幸穂の周りには人だかりができていた。
「幸穂…」
和也はへたんと地面に座りこむ。


近くにお医者さんがいたため幸穂はすぐに集中治療室に運ばれた。



しばらくしてお医者さんが出てきた。


「身内の方ですか?」「いえ…知り合いの…」
「そうですか…
幸穂さんは全身を強く打たれ特に頭を強く打たれていて大変危険な状態です。
もう少し遅れていたら幸穂さんの命は…幸い発見が早かったので大事にはいたりませんでしたが油断はできません。
そばにいてあげてください…。」
「幸穂…幸穂さんは助かりますよね?」
「幸穂さんの生きる力があれば大丈夫ですよ。幸穂さんを信じてあげてください。」
「はい…。」