起きると日がくれていた。
泣きつかれて寝てしまっていたみたいだ。


「先生…」


ベットを見るともう先生の姿はなくなっていた。


「先生…先生どこにいるの…」


幸穂は先生を探しに行く。


病室の外の椅子に座っていた和也が幸穂を引き止める。


「幸穂どこ行くんだよ。」
「先生探しに行くの…」
「先生は…先生はもう死んじゃっただろ。もう先生はこの世にいないんだよ。
探しても無駄だよ。」
「………」


幸穂は何を思いついたのか急に走り出す。


「おい幸穂…どこ行くんだよ。」



幸穂がついた先は…屋上だった。


「先生待っててね…今先生のところに行くからね…」


「幸穂…」