不思議に思いながらも恐る恐る電話をかけてみる。


プルルプルル…
「もしもし先生?」
「あっもしもし?幸穂さん?
塚越先生が今大変なの。
詳しいことはまた話すから今から来てくれる?」
「はい…わかりました。」


「どうした幸穂?」
「塚越先生が…」
「なんかあったんか?」
「先生に何かあったのかな…あの女の人誰…私どうしたらいいの?」
「落ち着け幸穂。
今幸穂がしなあかんのは先生のところに行って先生を落ち着かせることや。
途中まで俺がついていったるから行こう。」
「えっ…でも九州だよ?お金はどうするの?」
「お金やったら大丈夫や。なんとかなる。」


急いで家に帰りお母さんに事情を説明して和也と一緒に九州へ向かう。


飛行機に乗り数時間後。九州に着いた。

先生は病院で入院してるらしい。


急いで先生の入院してる病院へと向かう。



病院に着くと見知らぬ女の人が椅子に座り待っていた。


「あの先生は…。」
「幸穂さん?と…」
「和也です。幸穂さんが心配で一緒に来ました。」
「そう。私は巧…いや塚越先生と同じ高校で働いている保健の先生。
塚越先生は今手術室にいるわ。
実はね…あなたも知っていると思うけど私たちの学校問題がある生徒ばかりなの。
暴力的な子たちばかりだから塚越先生よく怪我してるの。
でね…包丁持ってた生徒がいたから塚越先生が注意をしたらその生徒きれて襲いかかってきてもめてるうちに包丁が先生に刺さってしまったみたいなの…」
「えっ…うそ…」



数時間がたちようやく塚越先生の手術が終わった。


お医者さんの話では傷口が深くてかなり危険な状態だそうで助かるかどうかわからないと言われた。


幸穂はショックのあまり気を失ってしまった。



目が覚めると幸穂はベットの上にいた。