「もういいかげんにしてくれよ。
俺がどこ行こうと関係ないだろ。
こっちは迷惑してんだよ。」
「どうして?私巧のこと大好きなのに…こんなにも愛してるのに…。」
「俺はお前のことが嫌いなんだよ。
俺が好きなのはお前じゃない…幸穂なんだよ。」
「幸穂?…もしかしてその子?」
「あぁそうだよ。」
「その子まだ子供じゃん。そんな子より私の方が魅力あるし巧のこと守ってあげられる。
その子なんか忘れて私のところに来てよ。ねぇ…巧…。」


その女性は塚越先生の肩に手を置く。


「離せよ。巧、巧って気やすく呼ぶんじゃねぇよ。」