ー紅莉SIDEー



あたし...

圭と付き合うんだ

付き合えるんだ...

嬉しくて嬉しくて

あたしの頬は緩みっぱなし

同じ家にいることには変わりはないのに
やっぱり意識しちゃう



さっきだって...


圭の甘い誘惑にあたしは
簡単に乗ってしまった


好きな人とキスするって
こんなに幸せなことなんだ


ただ目が合っただけで
心臓がバクバクして
トキメキが止まらない


これが恋ってものだよね?


「ねえ紅莉?」


「な、なに?」


「一緒に寝よう?」


甘い蜜な声であたしを何度も
誘惑する圭


「駄目?」


圭の口から出てくる言葉は
あたしを惑わす最強の武器


勿論あたしは反論できない





「いいよ......」