恋愛はいつも優先順位三番目。一番に仕事、二番に家族．彼氏は三番だけど、それぐらいが丁度いい．相手にとっても、私にとっても。
淡白なわけじゃない。むしろ愛情に飢えてるぐらいの私は、あんまり近くに居すぎると多分依存するタイプだ。でも、それで嫌われるのも怖い。詮索したり嫉妬する自分なんか想像したくもない。たまに会って猫っ可愛がりされていたいから、適度な距離．適度な接触。
こんな女々しい計算を働かせている事を気付かれないように、淡白なふりをしていたい。

私は結構変わり者って自覚は、ある．
そこそこ人に合わせるし，迷惑掛けるタイプの変わり者ではないけど、他人と歩幅を合わせて生きていくにはちょっと・・・、いやかなり向いていない。
だから、こんな私と三年も付き合ってる相手も、平均的な感覚とはちょっとズレてる人だ。
両親は学校の先生と来年定年退職予定の一般企業の課長さん。まぁそれなりに恵まれた家庭で育てられた三人兄弟の末っ子で、上に兄がひとりと姉がひとり。
正しく私の理想とする環境で育っても、やっぱり人間持ち合わせた性格が歪んでるっていうのはどうしようもないものらしく、彼は類稀なる秘密主義。出合った頃から猜疑心の塊のような男だった。