「他人事に首突っ込むなよ、後で面倒だし」
普通の大人の意見にとりあえずホッとする。こーゆーとこが、この彼と気の合うところだ
『突っ込む気は全然無いけど、勝手にそうなってたんだって』
身内のこと以外なら、愚痴をこぼしやすい相手だと思うし、彼も聞き役は買って出てくれる
「ふーん?
で、自分だったらどーする?」
『ん?』
遠距離でもないくせに電話連絡が主ななか、たまたま仕事の休みが半日合って、こんな時、滅多に出掛ける気分にならない私たちは昼間っからラブホテルでゴロゴロして過ごす。
「もし、俺の浮気みつけたら」
・・・
想像がつかない。
『私ケータイ見るとかまず無いし』
「まぁね。じゃ、たまたま浮気相手とデート中に遭遇するとか」
・・・
やっぱり、想像つかない
『んー・・・まぁ、バレないようにするぐらいは気つかいなよ?』
「・・・怒るフリするぐらいは気つかいなよ?」
あぁ。たぶん、この人が浮気しても私は気づくことは絶対ないんだろう