「みくみく部活何はいるー?」
「んー。どーしよっかなー。
もえはー?」
「もえも迷ってるのー。
どうしようかなあ…。」
あたしたちは数日ですっかり仲良くなり、
常に一緒に居る存在になった。
入学して1週間。
そろそろ学校生活にも慣れてきて、
部活を決める為に萌と一緒に迷ってたところ。
「もえダンスとかかっこいいと思うんだよね~。」
「あー、ダンスもいいねー。」
「でも家庭科部もいいんだよねえ。
もえ、手芸とかお料理好きだしな。」
「あー、もえ似合うよ~。」
「で、でもでもがっつり運動してみたい気もするの!」
「…そうだね。」
何て会話ばっかりで、さっきから一つも前進していない。
「あたしもどうしよっかなあ。」
その時、ふと思った。
たっくんて、何部に入るんだろ。
最近はお互い新しい友達が出来て忙しく動き回っていたから
ここ3日くらい一緒に帰ってない。
たっくんは地元のバスケのチームに顔出してたり。
あたしは萌とか何人かの子たちとケーキバイキング行ってたり。
おまけにクラスも全然違うから話も全然できてなくて…
ここは、やっぱり、
あれしかないよね。
「もえー。」
「んー?」
「あたし部活決めた!」