私は空を見上げた



空は雲一つ無い爽快な青空で太陽が目を眩ませた



「暑……」


まだ春かと思っていたのに初夏は直ぐそこまできているようだ




空には一筋の飛行機雲が地平線へとのびている



私は飛行機雲を見る度に思い出している





蓮との思い出を……






だがそれは昔の事に過ぎない



思い出しても仕方の無い事など忘れよう



何度そう思ったか





だが一向に忘れられないのはあまりにその記憶が鮮烈なものだからだろう






蓮、あなたは今何をしているんですか?