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トントン、と屋上につらなる階段を上りドアを開けた。



この学校の場合、屋上は天気の良い日だけ鍵が開いている。





「はぁ~~~・・・」



いきなり大きなため息。


逃げちゃった。



"また"・・・





またというのは、前にも秋葉が合コンをセッティングしてくれたりしたのだが全て途中で逃げてきてしまっていたのだ。





フェンスにもたれながら風に体をゆだねた。




「居場所なんて無い・・・何処にも」





ふいに、口をついて出た言葉だった。





カタ・・・



「!?」


後ろでかすかな物音が聞こえた。



反射的にそちらに目をむけるが、誰も居ないようだ・・・




そこにあるのはボイラーだけ・・・




ん!?



ボイラーの影になってる所に誰か居る!?




「だっ・・・誰ですか?」



しばらくの沈黙。





なぁ~んだ。


誰も居ないじゃん。





ほっと胸をなでおろしたその時、