その日から誠くんとみどりは付き合って、
学校の行き・帰りも2人だった。
楽しそうに、どこか恥ずかしそうにいる2人を見てて、
アタシは隠れて泣いてたの。
恋に落ちたのに気づいた・・・でもそれは、
恋の終わりだった。
もう、叶わない。
想っていても、届かないって・・・分かってるのに・・・
今でも好き。大好き。


みどりはね、バレー部のキャプテン。
1年の時は、同じクラスでメアドも交換してて…
ちょっとメールしてた時期があった。
今はしてないけど。
みどりはモテるみたい。
男子からは結構好かれてた。
アタシは…嫌いじゃない・・・って感じだけど。


誠くんとみどりが付き合って、数週間経ったある日、、
ある1人の男子がみどりに告った。
その男子がラグビー部の川崎和也(かわさきかずや)
みんな、川崎はバカだろ。って言ってた。
アタシもそう思った。
彼氏持ちなのにね・・。
でも、ちょっと羨ましかった・・・。
自分の気持ちをちゃんと伝えて…。
誠くんは当然、みどりが断るって信じてた。
みんなそう思ってた。もちろん、アタシも・・・。

でも、その次の日、
みどりはOKした。
誠くんはそれをみどりから言われて…
悲しそうにしていた。
その日、アタシは「なんでOKしたの?」ってメール送ると、
「んー・・・。何となく」って帰ってきた・・・。
アタシは誠くんを傷つけた、裏切ったみどりが許せなかった。
最低な女だ、って思った。
「自分のこと好きな人だったら、誰でもいいの?」って聞くと、
「そうかもね。」
このメールが来て、アタシはみどりをアドレス帳から消した。
誠くんに好かれて…羨ましすぎて・・・
でも裏切って・・・・心から、憎んだ。