どうしよう、どうしよう、どうしよう。
いつもの事ではあるけれど、私はとても焦っていたんだ。
「ちょっ…おまえ焦り過ぎじゃね?」
クスクスと笑いながら、そう言ってきたのは私の隣に座る男、尚稀。
尚稀とは、この大学で仲良くなった。
同じ高校だった私達だけど、あの頃は特に接点が無く、挨拶すらしたことがなかった。
今では、大の仲良しで、男女間の友情成立を二人で証明中。
お互いの高校時代の友人が二人を見れば、きっと驚くだろう。
「っ…待って、待って!!友達の一大事を鼻で笑うって、どうゆう事さっ!!!」
「だって自業自得だろー。学校来ねーおまえが悪い。」
せっかくメールしてやってんのに、と尚稀は又クスクス笑いながら呟いた。
図星すぎて、反論できないから、ただ頬をふくらます。
…そうなんだ、尚稀の言う通り。
学校に来ない私が悪い。
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