どの講義も、あと1回欠席したら再履修決定。後が無い。 さぼり癖に打ち勝つ自信なんて、これっぽっちもないよ。 …ぽんっ 「しゃーなしで、毎日迎えに行ってやるよ。どーせ通り道だしなっ。」 「…ありがと。」 私が発する負のオーラを読み取ったのか、頭を乱暴に撫でながら、そう言った尚稀に、素直に感謝した。 *