母の声が
頭の中に響く。



(村が襲われた…?
逃げなくちゃ…?)



「嘘っ!!
ちょっと待ってよ…
何かの間違いでしょ?

「どっきりとか?」

そう言って美憂は
部屋の窓から外を眺める。


目の前に飛び込んで来た
光景は
現実を物語っていた。