「お母さん!!!
今助けるからっ!!」


次から次へと
涙が溢れてくるが
それを拭うことなく
必死に木を退けようとする。



「お母さんから
どいてよっ…!!!!」


力を込めるが
木は元からそこに
あったかのように
ビクともしない。




そんな光景をあざ笑うかの様に
炎はそこまで来ている。