それもそのはずだ。


自分の身に
何も起こってないことを
不思議に思い
ゆっくり目を開ける美憂。






目の前には…



木に挟まれ
身動きが取れない
母が横たわっていた。



「……お母さん?


お母さん!!!」

美憂は叫び声をあげ
目には涙を溜めている。


こんなときに限って
現実がすぐに
頭に入ってくる。