「好きなのに一緒にいられないってどういうことよ!?」

京は街を見ながら美波に問いかける。

「……4日後に何があるか分かるか?」

「え……?」

美波はいきなりのことに思わず疑問符を浮かべる。
そして京は美波に振り向き、再び問いかける。

「4日後に何があるか……美波を知ってるよな?」

「え、ええ……。4日後っていったら京の誕生日じゃない……」

「……これから言うことを絶対に誰にも言うなよ?」

「な、なん……」

「分かったか?」

「……分かった」

京は半ば強引に美波を黙らせ、言葉を放ち始める。

「俺は4日後の誕生日の日に……この世界をはなれる」

「……え?」

美波は京の言ったことがいまいち理解できず、首を傾げた。

「俺は4日後に……死ぬんだ」

そして京ははっきりと理解できるように言葉を言い直した。