「はぁ~」
(だるい……)
日が容赦なく照りつける昼時。今年から高校2年生になった『如月京(きさらぎけい』は、いつになくやる気のない顔をして家路をあるいていた。
本当はやる気のない顔をしないで、毎日生き生きとした表情を浮かべてきた京であったが、あるふとしたことでこのようになってしまったのだ。
(俺から謝りに行くべきかな……)
京がこのように考えているのは、幼なじみで恋人でもある『水無月加奈(みなづきかな)』と、ケンカをしてしまったからである。京が今までやっていたサッカー部を辞めたことが原因だ。
実際、京自身、部活動を辞めたくなかったのだが、ある事情で左膝を壊したので辞めざるをえなかったのだ。このことに関しては、サッカー部のコーチは疎か、親にさえ言っていない。もちろん加奈にも言ってはいない。
サッカー部に所属していた京にとって膝の故障は精神的に致命傷を与えてしまっていた。それからというもの毎日やる気のない顔をしているのである。
(だるい……)
日が容赦なく照りつける昼時。今年から高校2年生になった『如月京(きさらぎけい』は、いつになくやる気のない顔をして家路をあるいていた。
本当はやる気のない顔をしないで、毎日生き生きとした表情を浮かべてきた京であったが、あるふとしたことでこのようになってしまったのだ。
(俺から謝りに行くべきかな……)
京がこのように考えているのは、幼なじみで恋人でもある『水無月加奈(みなづきかな)』と、ケンカをしてしまったからである。京が今までやっていたサッカー部を辞めたことが原因だ。
実際、京自身、部活動を辞めたくなかったのだが、ある事情で左膝を壊したので辞めざるをえなかったのだ。このことに関しては、サッカー部のコーチは疎か、親にさえ言っていない。もちろん加奈にも言ってはいない。
サッカー部に所属していた京にとって膝の故障は精神的に致命傷を与えてしまっていた。それからというもの毎日やる気のない顔をしているのである。