「……本当のことを言えよ……」

「え?」

「本当のことを言えって言ってんだよ!」

翔太はこれまでにないほどの怖い顔で京を見る。だが、京はそんな顔を見ても全く動じず、ただ「限界なんだ」と同じことを言った。

「俺たち友達じゃないのかよ! ああ!? そんな隠すことなのかよ!」

翔太の声は教室中に大きく響き、誰もが驚いた表情で翔太と京を見る。すると京はゆっくりと立ち上がった。

「……お前には関係ないだろ」

京はただその一言を翔太に放ち教室を出ていく。

「くそ!!」

教室に残された翔太は近くにあった椅子を蹴り飛ばし、教室を出た。