俺はばーちゃんの家を出た。



冷たい空気が一瞬にして身体を包み込む。






…美空。






心の中で呟きながら、服の下で光るクロスのネックレスを握りしめた。







美空…


会いたいよ。






真実を知ったら、美空は何て言うんだろう。



喜ぶ?



泣く?



それとも…

『今更…』って言うのかな。









ネックレスを握ったまま歩いていると、ケータイが鳴った。



この着うた…



ホントに?










ディスプレイに表示されていたのは、

クリスマス以来…

一週間ぶりの、愛しい人の名前だった。









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